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さよならツボちゃん

ツボちゃんのお通夜に行ってきた。
生徒さんの一人だ。

13日の朝 奥様からのお電話で
亡くなられたことを知った。
風邪をこじらせての肺炎とのこと。
享年74才。

8/4の「私の巴里祭」に向けて
とても張り切っていたのに・・・
先日のゲネプロの時も 居残りして練習していたのに・・・
あまりに突然のことに 
なんだか現実感がなくて
ふわふわした気持ちで斎場に行った。

でも 祭壇に飾られた ツボちゃんの写真を見て
「ああ 亡くなったって本当なんだなあ・・・」と思った。

沢山いる生徒さんの中でも
彼は とても印象深い。
彼のような生徒さんは 初めてだった。

とにかくリズムがとれない。
初めてお教室に来たころは
音楽に合わせて 手を叩くこともできなかった。
「イチ ニ サン シ」と言いながら
手をたたくことさえ うまくできなかった。
ましてや 歌いながら 手をたたいたり 歩いたりということ等
全く無理だった。

一体どうしたらよいか・・と 私フジワラ君も散々悩んで
色々な方法を試みた。

「継続は力なり」とよく言ったものだ。
初めのころを思えば 最近は 驚異的な進歩を遂げた。
勿論 上手くいくときも そうでないときもあったけれど
どうにか 歌としての 形にできる確率が
かなり上がってきたところだった。

私だったら きっとメゲてしまうだろうに
彼は とにかく頑張り続けていた。

そんな彼の姿に
他の生徒さんも「ガンバレ」と 心の中で祈りながら、
応援しながら、ハラハラドキドキしながら
彼のステージを聞いていたという。

ああ・・・残念。
8/4 は「ロマンス」を歌うことになっていた。
しばらくは「ロマンス」歌うたびに 
ツボちゃんのこと思い出すだろう。

彼にとって シャンソンはとても大きな楽しみだった。
ライブハウスにも聞きに行っていた。
お教室の色々な集いにも 必ず参加していた。
74年の人生の ほんの少しの時間ではあったけれど
ツボちゃんにとっての「楽しい時」を一緒に過ごせて ヨカッタ。
「楽しい時」を過ごす 手伝いができて ヨカッタ。

・・・・・・
この一週間は怒涛のよう。

7/14のラマンダでの ラリエゾンのライブは
巴里祭であるとともに
メンバーの多賀健祐クンの 
シャンソン・コンクール グランプリおめでとう ライブでもあった。
グランプリ獲得が 全てではないけれど
そういう経験は 自信につながるのか
彼の歌も 一回り太くなったように感じた。

相変わらず マユカちゃんの状況がはっきりしないので
今回は スペシャルバージョンで
私が 彼女の代わりに 「ラリエゾン」のテーマやら
「何かお探しですか」の マユカちゃんのパートを急遽担当。
・・・もっと練習しておけばよかったなあ・・と
若干の後悔が残るものの
なかなか楽しい ステージだった。

オクノ君も参加して
二人でオクノ君のオリジナルの「広場」や 
羽岡仁さんの「青春」を二人で歌った。

傍から見たら
ラリエゾンの父兄会みたいな感じかもしれない。
でも 私の気分は まるっきり 20代のころ。
オクノ君が 私の家に遊びに来て
ギター弾きながら 一緒に歌っていたころの気分。

音楽って 時間を超えるんだなあ・・・
音楽やっていて よかったなあ・・・
by lamanda | 2010-07-18 02:14 | Comments(0)