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銀巴里メモリアル・アワーVOL1   報告

報告が遅くなりましたが
内幸街ホールでの「銀巴里メモリアル・アワー」
無事終了しました。

お出かけくださった皆様、
そして出演してくださった歌い手、ミュージシャンの皆様、
舞台監督の松浦さん
照明の八木沢さん、ホールのスタッフのみなさんには感謝しています。

前日が上野池之端の「キ」の出演。
季節のせいかもしれませんが
とても大勢のお客様に来ていただき嬉しかったです。

ライブの後、自由が丘に戻り
やり残した準備・・・アンケート用紙の印刷やら、
挨拶の原稿をかいたりしていたら
結局家に帰って寝たのが4時過ぎ。


朝起きて、さすがにこの体調でコンサートに臨むのはマズイと感じたので
11時に内幸街ホールについてから 
すぐにキューピーコーワゴールドを買ってきてもらい飲んだ。
普段 薬はほとんど飲まないので
グッタリしているときに この薬は実によく効く。

マツバ夫人がお祝いにすごく豪華なお弁当を入れてくれた。
2段で、「祝 第1回銀巴里メモリアル・アワー」と書いた
熨斗紙まで添えられていた。

嬉しくて パワーアップ。

コンサートの内容は
かなり自信があったけれど
本番は それをはるかに上回る充実したものになった。
何しろ 出演者の歌の上手さ。
さすが何十年も 意思を持って歌ってきた人たちだ。
これがプロだよね・・・というステージ。

以下 プログラム
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銀巴里メモリアル・アワーvol.1
シャンソン三昧
~内幸町ホールで逢いましょう~

- 1部 -
1.Quand On S’aime 加藤初枝・保坂なつ子
2.煙草の歌  秋篠樹里亜
3.蟻  渡辺歌子
4枯葉によせて  深江ゆか
5.リヨン駅   深江ゆか
6.雨とウィスキー加藤初枝
7.灰色の途杉田真理子
8.旅芸人のバラード岸本悟明
9今宵ただ一人友部裕子
10ムッシュ ウィリアムス竹下ユキ
11.ジョニー・パルメール保坂なつ子
12難 船  香川有美
13ブエノスアイレスのマリア 松宮一葉
14Piu Su  松宮一葉

- 2部 -
1.誕 生  秋篠樹里亜
2.Brokem Vow竹下ユキ
3.モーツァルトのピアノソナタK.331岸本悟明
4.もう森へなんか行かない杉田真理子
5.私の中のファド香川有美
6.帰り来ぬ青春加藤初枝子
7.千拍子のワルツ保坂なつ子
8.倖せな愛などない渡辺歌子
9.アヴェ マリア友部裕子
10. きよしこの夜     全員
11. 愛のメロディー    全員


演奏 藤原和矢&ラマンダ・カルテット
ピアノ 藤原和矢 / ベース 長尾雅道 /
ドラムス 野口迪生 / アコーディオン 横内信也

プロデュース 深江ゆか /
構成・演出 深江ゆか、松浦進一
舞台監督 松浦進一
照明 八木沢 淳(六工房)
主 催 NPO法人シャンソネット / 制 作 ラマンダ

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第1回目ということで 
私がステージで 挨拶して このコンサートの主旨を述べた。
以下 挨拶のために書いた原稿です。
全部はしゃべってはいないけれど
ココに書いたもので どんな想いで開催したのか
理解していただけるかと思う。

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1951年、昭和26年に開店し 1990年、平成2年12月29日に「銀巴里」は閉店しました。
銀座7丁目のかつて「銀巴里」があった辺りは、
今はもう当時の面影はなく、新しいビルが建っています。
閉店から20年以上も経つのですからら当然のことです。
「銀巴里」の地下へ降りる入口のあったあたりに、
小さな「銀巴里の碑」という石碑があります。道の傍らに建てられたその石碑は、
かつてそこに「銀巴里」というシャンソンのライブハウスがあったことを静かに示しています。
今でも7丁目の日本楽器の角を曲がると 「銀巴里」の緑の大きな看板が見えるような気がします。
そして 店に続く階段を降りるときのちょっと興奮した気分もよみがえってきます。

今、シャンソンは大変多くの方が楽しんで歌われるようになりました。
全国、どこのカルチャー・スクールでもシャンソンの講座がいくつかあり、
多くの生徒さんがシャンソンを楽しく学んでいます。

そこで歌われている歌の多くは かつて「銀巴里」の先輩や仲間たちが、歌っていたものです。
フランスのレコードから良い歌を見つけ、楽譜をおこし、
日本語の訳詞を頼んで書いてもらったり、自分で書いたり・・・。

「銀巴里」では 歌い手たちが競うように、
新しい歌を、日本人がまだ唄っていない曲を見つけ出し、
自分のフィルターを通して歌い込み、磨いてきました。
そして そんな歌い手たちの切磋琢磨を楽しみ、
応援してくださるお客様たちがいらして、
「銀巴里」のホールの中はいつも熱気に包まれていました。

フランス生まれのそれらの歌たちは、
歌い手たちに大切に歌い継がれ、
今やシャンソンは日本の文化の一つとも胸を張っていえる程に育てられました。

先日、「銀巴里」の頃からのお客様が訪ねていらっしゃいました。
今日のコンサートにどうしても来ることか゛できなくて残念だけれど、
「お祝い」とおっしゃって包みを手渡してくださいました。
開けてみるとそれは「銀巴里」の最後のスケジュール表と、
最後のステージの時にお客様に配られた紙が丁寧に額装してありました。
その紙には「詩人の魂」の歌詞と、お店からのメッセージが書かれていました。

「詩人の魂」はシャルル・トレネの1951年の作品です。
「銀巴里」開店の年です。
ご存じの方も多いと思いますが「詩人たちが逝ってしまって、
長い月日が過ぎ、その歌を誰が創ったのかということも、わすれられても 
人々は 幸せな時に、あるいは悲しみを癒す時に歌い続けている」といった内容です。

お店からのメッセージにはこんなことか゛書いてありました。
「銀巴里」40年の間にお店のホールに流れた歌はのべで おおよそ100万曲。
その歌たちは何処へ行ってしまったのか。
「銀巴里」が無くなり、その名前がすっかり忘れ去られた頃になっても、
どこかの街角、誰かの胸で時々思い出したように響き、人の心を優しくしてくれたら・・・と願っています。 Adieu
Adieu はもう二度と会えない時に使う別れの言葉です。
あの「銀巴里」という店はもう二度と訪れることはできません。
でも そこに流れていた歌たちにはめぐり逢うことか゛できます。

今回のコンサートは「銀巴里」というお店へのノスタルジーだけで開催するのではありません。
何かを創りたい、表現したい、伝えたい、という歌い手たち、そしてそれを支えるミュージシャン。
みんなの音楽に捧げた想いが今も生き続け、守りつづけられているということを
もう一度確認し、広く知っていただきたいたいという思いがあったからです。
本日のステージの中から 私たちの想いを感じていただけましたら幸せです。

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1万円というチケットの値段に関しては
いろいろな意見もあったけれど
今回の11人が創ったステージは それ以上の価値があったように感じている。

実際、様々な経費をひくと チケット完売でも
赤字をどうにか出さなくて済むかも・・・という状況だ。
続けるためには 赤字は出せない。
続けたいと思う。
でも 1回目にあんなステージができてしまったので
次はどうしょう・・・と悩みます。
Commented by うさぎ at 2012-12-23 18:42 x
すばらしく充実したコンサート、有難うございました。プロ中のプロのお仕事と感じました。何も知らない友人に深江さんがあれだけおっしゃってるのだから面白くないわけがないと連れ出しましたが、納得していました。もう他のコンサート聴けないわとか言って~。
Commented by lamanda at 2012-12-26 01:22
ありがとうございました。
私達の想いを感じとって頂いて
嬉しいです。励みになります。
by lamanda | 2012-12-23 17:20 | Comments(2)