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アレコレ三日間

色々なことを思い感じた三日間だった。

金曜はシャンソン自主グループ「ベルけやき」の発表会。
今回で四回目。
ということは このグループのお手伝いをするようになって
五年くらいたったといことだ。

何しろグループレッスンのクラスなので
個人の歌を指導できる時間は
ほとんどナイに等しいので
発表会で一人ずつの歌を形にするとなると
難しいものがある。

発表会が近付くと
7分とか10分という単位の個人ごとの時間を取るけれど
その短い時間で できることというのは
本当に 極々限られたことしかない。

もっと ちゃんと 一人ずつレッスンしたら良くなるのに と思うけれど
あくまでもグループレッスン の中でできること
という制約があるので 
教える側も 辛いものか゛ある。

それでいて 生徒さんの中には難しい曲を歌いたがる方がいる。
なんとか その希望をかなえてあげたいとは思うけれど
制約のある中では 中途半端なかたちでしか
本番に臨めない。

生徒さんも 私も 妥協しなくてはならないのだけれど
でも もう少しやれば 形にできるのにと思うと 辛いものがある。

でも今回も26名、みんな まじめに歌と向き合っている姿は清々しい。

・・・・
そして 土曜はオーチャードホールへ ジュリエット・グレコ。
もう何回も彼女のステージを見て、聞いているけれど
私にとっては今回が 最高だった。
約一時間半、休憩なし。
82才という年齢を感じさせないエネルギー。

背中は丸いし、歩くときには足もなんだかおぼつかない。
ご主人でもあるピアニストのジュアネストが
次の曲のイントロやらメロディーを ポロポロと弾いて教えるのだけれど
それでも 「あれ? 何だっけ?」と尋ねたりして
ちょっと心配させたりするけれど・・・。

感動しました。
そして 同時に思ったことは
<私って最近{感動}ということから遠ざかっていたのだ>と。

グレコの歌は その歌の歌詞が 
彼女自身の言葉になっている。
シンガーソングライターではないから
他の人が書いた作品を歌っているのだけれど
それがしっかり消化されて 彼女自身の言葉になっている。
多分 だから 聞く者の心に響いてくるのだろう・・・

「いつかの二人」なんかは ピアフとは対極にあって とても興味深かった。
私にとっては ピアフの歌より もっと不幸せで もっと悲しかった。
とはいえ、ピアフはレコードやCDでしか 聞いたことか゛ないから
生で聞いたら またた違う印象を持ったのかもしれないけれどね。

グレコのステージを初めて聞いた 二十代のころにも思ったことだけれど
やっぱり フランス人って肉食の人種なのだなあ・・・と。
レオ・フェレの時も すごく感じた。
ステージのエネルギーのテンションが
どうしても 草食動物ののDNAとは違うような気がしてならない。
というわけで コンサートのあとは「シェ松尾」でしっかりお肉を食べました。


・・・・

そして 今日、日曜日は ラマンダでスペシャル・ライブ「シャンソン三昧」。
昼は1:30から、夜は18:00からそれぞれ三回ステージ。
疲れたけれど とても楽しかった。

昼は 池田純子さん、羽岡仁さん、田尻克久さんそしてマユカ嬢に私。
夜は かいやま由起さん、後藤啓子さん、加藤初枝さん、ほさか夏子さん、井上裕規さん。
そして ミュージシャンは以下の通り。
ピアノはフジワラ君、ベースは長尾さん、ギターは田村さんと松本さん
アコーディオンは横内さん、ドラムスは野村さんと 今回の企画の発案者の梅津さん。
出演者だけでも 大人数。
お客様も昼夜合わせて100 名位で
ラマンダのスタジオ内は 熱気で息苦しいほと゛。
クーラー入れました。

バンドで歌うのって とても楽しい。
そして みんなの世界が色濃くて 
聞いているとワクワクしてくる。
でも「銀巴里」って それが日常だった。
そこに 参加できていたことって 
まあなんて 幸せなことだったのだなあと
改めて思う。

<歌う>ということの いろいろなシーンで
アレコレ考えたり 思ったりした三日間でした。
by lamanda | 2009-11-09 02:27 | Comments(0)